こんにちは。
日本航空(JAL)の株主優待について効率を計算してみました。
日本航空では、単元株(100株)以上を保有していると株主優待割引券をもらうことができます。
これを利用すると日本航空の航空便を通常運賃の50%ほどで利用できます。ただし通常運賃は高めに設定されており、早割などを利用すると株主優待利用の運賃とトントンか、株主優待のほうが若干安い程度になります。
そのため早割などが使えず直前で予約して利用したい場合など、利用シーンは限られます。
とはいえ、基本的に飛行機は高い&不便なために利用しておらず、もっぱら人に譲ったりしています。
ところでこの優待券を貰える枚数ですが、保有している株式数に応じて変わります。
2023年5月現在では下記のようになっています。
ご所有株式数 | 3月31日 現在の株主様 | 9月30日現在の株主様 |
---|---|---|
100株 ~ 199株 | 1枚 | – |
200株 ~ 299株 | 1枚 | 1枚 |
300株 ~ 399株 | 2枚 | 1枚 |
400株 ~ 499株 | 2枚 | 2枚 |
500株 ~ 599株 | 3枚 | 2枚 |
600株 ~ 699株 | 3枚 | 3枚 |
700株 ~ 799株 | 4枚 | 3枚 |
800株 ~ 899株 | 4枚 | 4枚 |
900株 ~ 999株 | 5枚 | 4枚 |
1,000株 ~ 1,099株 | 5枚 | 5枚 |
1,100株 ~ 99,999株 | 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚 | 同左 |
100,000株 ~ | 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚 | 同左 |
上記に加え、3年(7基準日)連続で同一株主番号でご所有の株主様には、以下の基準により、追加で株主割引券を発行いたします。
300株 ~ 999株 | 各7基準日目に 1枚 |
1,000株 ~ 9,999株 | 各7基準日目に 2枚 |
10,000株 ~ | 各7基準日目に 3枚 |
優待がもらえる基準日は3月末、9月末の2回となっており、それぞれ保有している株式数に応じてもらえる枚数が違います。
さらに3年以上保有していると長期保有の特典として、7基準日ごとに、つまり3年ごとに300-1000株未満では1枚、1000株以上では2枚を追加でもらえることができます。3年ごとに追加で1枚(300~999株)、2枚(1000株以上)なので、平均して考えると1年ごとに 0.33 枚(300~999株)、0.66枚(1000株以上)もらえることになります。
長期保有まで見越して考えると優待効率(株式数あたりの優待枚数)が良いのは何株か、ということを計算してみました。
なお1500株以上は単元価格が高額になるため計算していません。(もともと1000株を超えると配布が500株ごとになるため効率が下がります)
結論からすると 300株が最も効率が良くなりました。
計算結果は以下の通りです。
100株保有であれば年間にもらえる枚数は、長期保有か否かに関わらず1枚、この場合の優待効率(優待券/株式数)は 0.01
となります。優待効率は1株あたりでもらえる優待券の数で、この数が多いほど1株あたりでもらえる優待の枚数が多い、と考えることできます。
長期保有がない場合には1000株まで比例して増えるため、特に効率に差はありません。
ポイントは長期保有で追加で優待券がもらえる300株(1枚)と1000株(2枚)ですが、結果としては300株で0.0111、1000株で0.0107となりました。
300株保有時は100株保有時に比べ、優待効率が約 1.11 倍 となりました。多少効率が良くなるかなというところです。
300株以上は徐々に効率が下がりますが、1000株の場合には効率が再度上がって 0.0107 となり、100株に比べて 1.07倍 の優待効率となります。
この効率をどう見るかという意見はありますが、長期に亘って保有するのであれば300株、1000株を目処に購入するのが良いかもしれません。